こんにちは、はるかです。
今回は、ブログ読者さんからご希望をいただいた、楓涼さんの教材をレビューします。教材は10種類ほど出ているので、どれにしようか迷いましたが、コミュ症かも…と思っている方に向けての教材レビューが少ないので、【福音書】という自己啓発的なコミュニケーション教材にしました。
結論を先にお伝えすると、残念ながら評価は[ B ] おすすめできない…となりました。
詳しくレビューします。
作者の楓涼さんはこんな人
販売されている恋愛教材の公式サイトを見ると、どれも独特な世界観を持っているのが解ります。楓涼さんご自身も、きっと独特の個性のある方なのでしょう…と言うイメージです。
楓涼さんのブログを見ると、恋愛教材作成販売だけでなく、恋愛メルマガを発行されていたり、他者の恋愛教材レビューサイトなども運営しています。
年齢は不詳、facebookを見ると、「立派に中年と言われる年齢なんです。」と書いてあります。
教材はこんな感じ
教材の目的
- 恋愛をする以前の問題で、人間関係が上手くいかない男性が、有利に生きていくために人間的魅力のある人になる考え方を学ぶ
- 女性からモテるというのは、人間として好かれる延長線上にあるコトを知る
教材概要
【福音書】(PDFテキスト398ページ)
0章 42ページ(35ページ)
1章 123ページ(115ページ)
2章 92ページ(85ページ)
3章 82ページ(74ページ)
追加 59ページ(51ページ)
カッコ内は、目次と本文のページです。1章、2章…となっていますが、章ごとのタイトルはありません。
【福音書】(音声 mp3ファイル)
0章 (evangelion0 約29分)
1章 (evangelion1 約1時間40分)
2章 (evangelion2 約1時間6分)
3章 (evangelion3 約1時間6分)
追加 (evangelion4 約40分)
特典
特典1.プレミアムメール恋愛相談権
特典2.プレミアムメールマガジン権
特典3.限定特典入手権
特典4.バージョンアップ無料提供権
教材内容詳細
PDFは全部で4章と追加の5つのファイル構成です。章ごとに何を学ぶなどの目的はなく、項目の前後にもつながりはありません。
作者本人が有利に生きるために、人から好かれるにはどうしたらいいか…ということを、項目ごとに書き綴っています。公式サイトにも詳しく書いてあるので、詳細は割愛します。
以下は教材の目次から転記しています。
0章の目次
- はじめに
- 目指す所。
- 好かれる事の判断基準。
- 好かれる事とは、つまりリスペクト。
- 短期的な関係と長期的な関係。
- 私の根底にある女性への考え。
- これからの「工程」を楽しんで。
1章の目次
- 好かれるためのモチベーション。
- 信頼は、どうやって構築されるのか。
- 好かれるためのベース活動。
- 有利に生きるってなに?。
- 私達は、相互依存しています。
- 回りがつまらない奴ばかりで。
- やらない方が良い活動。
- 敵と味方に判断したがる。
- 敵を作らない。
- 好かれる要素と、その要素があるように見せる事。
- 今の関係を大切に。
- 面白い人とは。
- 楽しい事を、心身ともから表現する。
- 気にしてくれる人がいる事。
- ずーと、選択され続けてきた言動。
- 感度を保つための選択。
- 責任を持つ。
- 比較と、ストレスと、関係性。
2章の目次
- 2 章。
- 私達は、今まで聞いてきた事を話している。
- 好かれる会話のマナー。
- 言葉から感情へ。
- 好かれない言葉を使う人。
- 緩い言動のススメ。
- どうでもいいじゃん。そんな事。
- 自分の考えには、誤りがあるかもしれない。
- 気力を奪う言葉使い。
- 近い関係ほど、言葉には、注意。
- 許されない言葉。
- けなすのは、簡単過ぎる。
- 批判するためには、責任を持つ事が必要。
- 代表者としての責任を持つ。
- 関わる媒体を増やす事の意味。
- 言葉で、世界を広げる事。つまらない会話・楽しい会話。
- コミュニケーションの本質の1つ。
- 起きた事で、話をしていく事。
3章の目次
- 3 章。
- 自分を侵食する行為。
- 自己防衛。
- 好かれるための仲間意識。
- それなり。も楽しい事。
- 外部に期待し過ぎ。自分の環境で腐らないために。
- 矛盾にさらされる。
- 仕事。
- 自分もいずれ、能力も低下していくという事実。コミュニティー内で、好かれる活動。
- クレームが多い人の考え方。
- 人間関係が面倒だと思う場合に知っておくと良い部分。
- 大切にされる人の感性として。
追加の目次
- 笑う事って、実の所難しい。
- コミュニケーションへの信頼。
- これがないと、女性から興味を持ってもらえなくなる。
- 正しい事ばかり言う人は、あまり好かれない。
- 知ったかぶりは、バカを見るが現実。
- なんでも、思い通りと笑っている男性。
辛口チェック
5つの項目を、このサイトの評価基準でチェックしています。
1.教材の解りやすさはどう
解り難いです。
たくさんの教材を読んできましたが、びっくりするくらい難解でした。
まずは、章ごとに題目もついていないので、これから自分が何について学ぶのか…ということが確認できません。一つ目の項目から読み始めますが、理論的に順を追って書かれている訳でもないのです。
難しい言葉を使っている訳ではありませんし、間違ったことを言っている訳でもないのですが、文法的におかしい文章や、句読点がいらないところに入っているので、読みづらさが目立ちます。また、やたら「~~~たり」という表現が出てきますが、この使い方でさえ日本語としておかしいです。1・2度くらいの使用であれば気にならないことも、多用しているので気になります。
もっというと、何度も読み返さないと、意味の解らない文章も多々ありました。
PDFテキストの全体的な構成という見方をしても、見出しと本文のフォントも同じで区別がつかず、どこから項目が変わったのかも、分かりにくく読みづらさもあります。
普通ならただ「1章」とか「第1章」とか書くところに、下記図のように「1章。」、「2章。」…という風に表記されています。
テキストの解りやすさとは直接関係はありませんが、こんなところに個性を出すより、解りやすい文章にしてほしいです。
音声ファイルはPDFテキストを機械音声で読み上げただけのものです。メリハリがないので、聞いていると気持ち悪くなります。
2.価格の価値はある?
価格ほどの価値は、感じられません。
作者の趣味でこのような個性的な文章なのかもしれません。しかし、読みやすさ、解りやすさに対して、まったく工夫が見られず、作者自身にしかすぐに理解できないような教材には価値を感じません。
3.煽るような宣伝文や不当な販売はしてないかしら?
タイムカウンター付きであおられ感は満載です。
公式サイトは、ある意味、独創的であり、文章も独特です。情報商材の公式サイトは、みな縦長で文章量も多いですが、このサイトは比にならないほど長いです。いくらなんでも、もう少し解りやすくまとめてほしいです。ダラダラ長く疲れます。
もう1点は、PDFテキストの構成です。
各章ごとにPDFファイルがまとめられページ数がふってあります。しかし、実際の本文はそれぞれの章ごとのページ数から、7ページから8ページ減らしたページ数にしか書かれていません。
各章ごとに、初めの5ページに
- 表紙
- 著作権
- 著者名とメールアドレス
- お読みになられる前に
最後の2・3ページに
- お問い合わせ先と運営媒体の紹介
- 裏表紙
が記載されています。親切と言えば親切なのですが、うがった見方をすれば、ページ増しをしているようにも感じます。
4.恋愛に苦手意識がある男性でも再現可能か?
テキストの文章が難解なことと、抽象的過ぎるため、再現は難しいです。
一度読み終わるまでに、何度も読み返す必要があり疲れてしまうので、2度目読みたいと思いません。ということは、再現が難しいと言えます。
とはいえ、間違ったことはそれほど書かれていないので、何度も読み返し理解することができれば、コミュニケーションとはこういう風にすればいいのか…という考え方は身に着けられるでしょう。
具体敵に何をするかという事になると、抽象的なので何をどのようにすればいいか、そのあたりは手探りですすめることになります。
理由はこちらに書いていますが、私自身、メールサポートはそれほど重視していません。重視していない…とは言っても、福音書のメールサポートはなぜか、この教材で学べることとは違う “恋愛相談件” となっています。
なぜ、教材のコンセプトと違う内容のメールサポートなのか、通常であれば、その教材の内容に対してサポートを付けるものではないでしょうか。
5.その恋愛術、女性から見るとどうなの?
上記項目でも書きましたが、間違ったことはそれほど書かれていないので、悪くはないです。
ただ、この作者さんのような理屈っぽい男性は好みが分かれるところです。
作者の自論である、”男性から好感をもたれる魅力的な人間でなければ、女性を惹きつけることもできない” ということは確かです。特に自分好みの女性を彼女にしたいと考えているなら、あなた自身の人間的魅力を上げる必要があります。
なぜなら、女性が本当に求めているのは、見せ掛けだけでなく本当の意味での「優しい」「誠実」「仕事ができる」男性です。同性からも好感が持たれている男性は、この3つの要素を持っていることが多いからです。
この教材に書かれている内容を理解できれば、そういう男性に近づくことができるでしょう。
他のコミュニケーション力UP教材と比較
他にコミュニケーション力を上げる良い教材はないのか?と考えたときに、木多崇将さんの【人に好かれる会話術】がすぐに浮かんできました。なぜ、「人に好かれる会話術」の方が優れているのか、以下の3つの項目で比較してみます。
- 解りやすさ
- 再現性
- 恋愛をするために役立つのか
♣福音書
- 解りやすさ
この教材のような文章表現を好み解りやすいと感じる人もいるでしょう。よく言えば個性なので。でも、一般的に言ったら、読みづらいし理解するのが大変です。もし、この教材の文章が解りやすいというなら、世の中こういう表現の書籍の方が多くなるはずですが、そんなことはないから。 - 再現性
文章が難解なので、何度も読みたい気持ちになれませんし、書かれていることも抽象的すぎて、再現は難しいです。 - 恋愛をするために役立つのか
この教材で学んだことを、自分の中に取り入れ、コミュニケーション上手になれば、役立ちます。
♣人に好かれる会話術
- 解りやすさ
教材テキストの文章は読みやすく、スラスラ読んでも頭に入ってきます。
テキストは、悩み⇒原因⇒改善策⇒注意点…の順で解説されているため、自分に置き換えて考えることができます。 - 再現性
上記の原因と改善策を頭に入れたうえで、改善するための具体的方法を2つから4つくらいのステップを追って、”できない⇒できる” へ変えて行くので、高い再現性があります。 - 恋愛をするために役立つか
コミュニケーション力を上げるマインドセット(心構え)も学べるため、あなたという男性の魅力を引き出す言動ができるようになります。
魅力を上手に引き出せるので、多くの女性から好感をもたれるようになります。これは、モテる男になるためのベースになります。
比較の結論
【福音書】は、一般書籍の収録内容と大差なく、抽象的です。投資する価値を感じられません。
一方【人に好かれる会話術】は、会話テクニックを学ぶ前に自己啓発的なことを学びます。そして、会話テクニックを学ぶ中で、人に好かれるコミュニケーション力を身に着けることができる教材です。
コミュニケーション力をアップして、好みの女性を彼女にしたいと考えるなら、【人に好かれる会話術】の方が近道です。
総合評価
(
1.7/5)
この教材はおすすめできません。評価にも悩みましたが、間違ったことを言っている訳でもないので、[評価 B]としました。
作者は
自分の考えを言うのもいいですし、個性的であるもの良いと思います。でもです。
「それが、他人に理解できるように、表現するのが、コミュニケーション。」
理解できないように、表現してしまって、仲良くなれない。好かれないというのは、コミュニケーションが成立していないからなんです。
と言っています。解っているなら、もう少し個性を抑え、読みやすさ・理解しやすさに配慮した文書が書けるのではないでしょうか。この教材のどこが、 “他人に理解できるように” 書かれているのかなと、正直思います。
私自身、決して文章が上手ではないので、他人様のことをどうこう言えるほど立派ではないことは理解しています。だからこそ、「読みやすく解りやすい文章」を書けるように、学習しています。
そんな私から見ても、これほど読み進めることが辛い教材は初めてでした。一度でも、「文章の書き方」を学べば、ここまで独りよがりの文章になることは無いのではないでしょうか。
教えるために書いている文章なのに、”何を言いたいのか解らない”…というのは致命的です。個性的といえばそれまでですが、”文章ナルシスト” とでも言えばいいでしょうか・・・
また、自分の考えがすべて正しい訳ではない…というようなことを、教材の中で言っています。そのためか、教材の中での表現が作者の意思表明のようになっています。しかし、コミュニケーション力を上げて彼女を作りたいと願う人たちは、作者の考え方や意思表明を知りたいわけではありません。
- どうすれば、人と良いコミュニケーションができるようになるか
- どうすれば、自分好みの女性を彼女にできるようになるか
その具体的方法が知りたいのです。
そう言った意味では、この「福音書」は教材ではなく「エッセイ」です。
エッセイとは:goo辞書によると、自由な形式で意見・感想などを述べた散文。随筆。随想。
福音書が教材だというのなら、もっとしっかり、コミュニケーション力を上げられる具体的方法を示してほしかったです。その点、前項目で上げた【人に好かれる会話術】という教材は、解りやすさも具体的方法も示された優れた教材です。
以上のことから、「福音書」は、おすすめする気持ちになれませんでした。
レビューのまとめ
この教材は、1度読んだだけでは何が言いたいのかさっぱりわかりませんでした。独特の文章がダラダラ続き、これがまとめと言う部分がありません。
各章ごとのタイトルもないのですが、この章では何を学ぶ・・・という事が、なかなか見えてこないのです。あえて短くまとめるなら、
人に好かれるような魅力ある人間になると、有利に生きられますよ。
その延長線上に女性にモテるということがあります。
という教材でした。つかみどころがない教材なので、おすすめはしません。
この教材はおすすめできませんのでリンクしません
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